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高揚する「日本に対する期待」に応える−人材育成をつうじて
ベトナム・日本人材協力センター (VJCC-HCMC)
所長 伊坂 潔

 

ベトナム・日本人材協力センター(ホーチミン市)(以下VJCC-HCMC)は、2002年5月に開所して以来、ビジネスコース、日本語教育の実施を通じてベトナム企業経営者、日本語教師・学習者等の人材の育成を図ってきた。また、日本・ベトナムの文化的、社会的交流活動を通じて日越の相互理解の促進に努めてきた。この間、当センターの活動に対しホーチミン日本商工会(JBAH)のご支援、ご協力を賜り、地域の人材育成機関としての地歩を固めることができ、心より感謝申し上げたい。

現在ベトナムは日本企業による貿易、投資の拡大に期待を寄せ、ホーチミン市でも日系企業による投資ブームが現出している。また、日本はベトナムに対する政府開発援助の最大供与国としてインフラ整備、社会開発等に大きな役割を果たすことが期待されている。さらにホーチミン市では日本語学習者は約1万3,000人に達し日本語の学習熱は年々高まっている。このように、現在各分野においてベトナムの「日本に対する期待」が高揚していると言える。

当センターの人材育成、交流活動からみても「日本に対する期待」の大きさを見て取ることができる。まず、多くのベトナム企業経営者は日本製品の品質の高さ、耐久性の良さの源泉はどこから来るのかに関心を持ち、それを生み出す生産管理の手法(5S、カイゼン、QC)、さらには日本式の経営手法、もっと言えばその背景にある日本人の考え方、その文化的、社会的な背景にまで関心と期待を寄せている。

こうした期待に応えVJCC-HCMCでは、生産管理、人事管理、マーケティングなどの分野で日本人専門家によるビジネスコース、コンサルティングを実施している。日本語学習についても初めはビジネス、就職のために日本語を習得しようとするところから、段々深くその文化的社会的背景のところまで関心を深めていく者も数多くおり、その期待に応えコースを編成している。

VJCC-HCMCはこのように深化する日越の相互理解のもとで高揚する「日本に対する期待」に応え、ベトナム企業間、日本語教師間のネットワーク形成を図りつつ、企業経営者の育成、日本語教育のレベルアップさらには交流活動による日越相互理解促進の積極的展開を目指している。