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(P 31-32)

部会別報告
第二工業部会

 

2006年はチャイナプラスワンの高度安定成長へ足がかりを固めつつあるベトナムにとって、新首相誕生、新会社法の施行、APEC開催、WTO正式加盟を果たした記念すべき年であり、 また、近隣国タイではクーデター、タクシン首相の失脚など、激動の年でもあった。タンソンニャット空港新国際ターミナルの完成も間近、市内への道路拡張もようやく立ち退きが進み、整地がほぼ完了、「ああ、またバイクが増えるだけだろうなぁ」とため息を漏らしながらも、確実に成長していく息吹を感じながら、ベトナムで仕事ができる喜びを日に日に強くしている。ベトナムへの投資拡大を象徴するかのように、当部会も9社の新入会があり、総数49社(内、準会員5社)と、商工部会でも有数の部会となった。


第二工業部会は、歴史を辿れば、2003年に他の部会に属さない、その他製造業群の旧第二工業部会と精密機器製造、機械製造などからなる第三工業部会の合併によって作られた比較的新しい部会であり、部会としてのカテゴリー説明が困難なユニークな部会である。このため業種、営業形態、地域など、共通する問題点や課題を、部会を通して模索することは難しく、結果的に親睦会を中心に会員各社が個別に抱えるさまざまな(共通する労使問題、税金の問題、その他商工会全体での話題等の)意見交換の場となっている。この商工会の情報に基づいて異業種がそれぞれの立場で情報を補うというのが、今の第二工業部会の主な活動と言えるかもしれない。


以前はテーマをみつけて色々な方からお話を聞く機会もあったが、ここ1年は部会の位置づけとしてJBAHからの情報伝達や、日本大使館からの情報と各企業間での意見交換の場、また、種々のJBAH主催行事への参加機会の場となっており、さらに懇親会を軸とした生活面での情報交換が行われている。これが業種を超えた連帯感につながり、第二工業部会独特の自由な雰囲気を醸成していると思う。
親睦ゴルフコンペもこの一環である。部会においてはその会社の代表者が出席して意見を交換することが主体であると思うが、ゴルフコンペに関しては会社に所属していればどの人が出場してもかまわないわけであり、いわゆる日本人コミュニティー補完の一つとして機能しているともいえる。


第二工業部会が正式に発足してはや4年余りが経過。その間、種々の問題に対してもこの部会が有効に活用されてきた。関連政府各所の申請資料やその後の問題など細かいことについても時には会員間にて相談、コミュニケーションは比較的スムーズに取られている。今後も心強いコミュニティー補完の一助となるべく、交流の場を増やすよう、努力していかなくてはならない。


一方、これだけの会員数になってくると、なかなか一同に会する機会を設けることが困難になってきているのも事実である。もちろん例えば全ての会員がゴルフをするとは限らないし、また事務所が散在しており、部会、懇親会への出席ができない事情もある。今後会員相互のコミュニケーションの機会をどう増やしていくかも大きな課題となる。


難しい課題ではあるが、外地にて、日々業務をこなされる会員各位にとって、日本人会的要素、情報交換の機会を少しでも多く享受いただけるよう、来年度以降の活動においてこの第二工業部会の風土とそれに伴う課題をどう克服していくかを、会員相互の意見集約、工夫をこらすことで改善努力し、会員各位のベトナムでの事業、より豊かな生活向上の一助となるよう、益々発展していかれることを祈念する。