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ベトナム日本人材協力センター
ホーチミン市
所長 藤井 孝男

 

ベトナム日本人材協力センター(Vietnam Japan Human Resources Cooperation Center-VJCC)はWTO加盟後、さらなる発展と市場経済化が望まれる当国ベトナムへの人材育成支援、また日越の相互理解と人脈形成の場として機能することを主な目的とし、協力連携機関である貿易大学とともに、2000年9月よりODAプロジェクト事業の一環として活動している。

主な活動内容はビジネスコース、日本語コースの運営であり、またこれらに関連する相互理解を促進する事業も実施している。特にビジネスコースについては、日々高まる人材育成への要望に応えるべく、2008年においては25回のコース開催を実現し、従来から本センターが得意としている生産管理のみならず、人材開発、人事管理、財務、マーケティングなど幅広いニーズに対応してきた。これまでは主にベトナム企業を対象としていたが、昨年より日系企業に勤務するベトナム人従業員の参加を促すべく、ホーチミン日本商工会(以下JBAH)からの協力を得て、各会員企業にご案内を送付させていただいている。現在では、日系企業からは全体の内、約2割の参加をいただくに至っている。

その他、2008年においては当センターの初の試みとして、各JBAH会員企業(富士通、JUKI、花王)の協力を得て、ベトナム大学生のための企業視察スタディーツアーを企画実施した。これは当地の大学生の実践力不足という問題認識に対応するものであり、当地の大学生のより実践的な理解を促すことを目的としている。また、同時に日系企業の適正な理解へ繋げたい。この他、ベトナムの中小企業を対象とし、モデルとなる企業を育成すべく、講師が自ら会社に訪問する現場指導を行うなど、ベトナムの競争力強化のための支援を行っており、現役の社会人から将来を担う人材をも含めて活動をしている。

日本語コースは、すでにある民間日本語学校との連携を重視し、本センターの日本語コースは中・上級レベルで対応させていただいている。近年は日本語能力試験1級、2級などの対策コースやビジネスに関連するコースを行っているが、同時に当地の日本語教師の能力向上を支援すべく日本語教授法などのセミナーも開催している。

当センターは、コース収入により実施運営されている側面もあり、これまで多くの日本人専門家の尽力と当地の方々のご支援を賜り活動をさせていただいている。今後も、多くのベトナム人の方々の能力開発に貢献し、また日越のさらなる理解の促進を目指し活動していく所存である。