当初は、月刊で簡素な情報紙(コピー1枚)の形態として誕生したものです。
今のように冊子で年1回発行されるようになった「メコンの風」は、1998年1月15日に創刊号として発行されました。
ただ、当時のこれは商工会議所のものというわけではなく、在越日本人のための情報誌的なものでした。
日本商工会議所年誌としての意味合いで現在のような形になったものは、翌年1999年春に発行されたものとなります。
2003年度版では、初めて英語版も制作いたしました。
現在は日本語版のみ1000部発行しております。
ホーチミン日本商工会の発足準備委員会を作った際は100名にも満たず、日本人の奥様はわずか2名でした。
それが今日では、駐留日本人は2000名を超え、奥様方も100名に近いとうかがっております。
ますます増え続ける日本人社会も、これまでのように企業活動のみならず、さまざまな目的を持って来られる日本人の方々が目立つようになりました。
商工会活動の大きな柱のひとつとして、スポーツや文化活動を通じて会員間の親睦を図ると同時に、ベトナム社会との交流を通じてベトナム人に日本文化や日本人への理解を深めていただこうという目的があります。
また、会員の皆様に少しでも役立つ生活情報(医療 ・教育等)を収集し、お伝えするという活動もあります。
これまで月に1度会員の皆様にお配りしてきた「理事会だより」を通じて表現してきましたが、それには限界があり、 今回、立派なミニコミ誌を作ろうと大勢の方々が立ち上がってくれました。
誌面の構成や掲載する記事集めなど、大変な時間とエネルギーをこのために費やしていただきました。
この小さな日本人社会に奉仕の精神を持った善意ある人々が大勢いらっしゃることを知って私は感動しました。
1998年1月に発行される本誌創刊号は、ベトナム統一後に初めて出される日本人社会の交流誌という歴史的な意味合いもさることながら、この雑誌を通じてより多くの日本人同士が知り合い、助け合う媒体となり、そしてベトナム人やベトナム社会の正しい認識につながる重要な役割を果たしてくれるものと信じております。
我々の多くはわずか2〜3年の短いベトナムでの生活でしょうが、この雑誌は人から人に受け継がれて生き続けてくれるでしょう。
そのように愛される雑誌に育っていくことを心から祈念申し上げます。
2020年度より本誌の印刷を取りやめ、データのみの公開とさせて頂きます。
印刷をご希望される場合は、「バックナンバー」ページよりダウンロード頂き、印刷頂きますようお願いいたします。